令和6年度 山口蓬春記念館 初冬企画展
令和6年11月30日(土)~令和7年1月26日(日)
日本画の一般的な制作の流れは、写生をもとに下図が作られ、本制作に入るという過程をとります。つまり一枚の日本画ができるまでに多くの写生・下図という副産物ができることになります。山口蓬春記念館には日本画家・山口蓬春(1893-1971)の約1,000点に及ぶ写生や下図のほか、題材となった陶磁器なども多数収蔵しており、それらは蓬春の制作の裏側を知る貴重な資料となっています。蓬春は「日本画に於ける写生の原則は、飽く迄も自分のため、即ち、自分の創作の基礎を作るためである。」(*1)とし、写生を人に見せることは「丁度舞台人が楽屋の中を見られるようなもの」(*2)と述べています。また下図は構想をまとめ上げるための純粋な段階であり、本制作と見比べるとその試行錯誤の跡が見受けられます。
本展では、蓬春の日本画を写生や下図、題材の陶磁器という視点から御覧いただき、本制作だけでは伝わらない魅力を感じていただくとともに彼の知られざる制作過程に迫ります。
*1...山口蓬春『新日本画の技法』美術出版社 昭和26年(1951)
*2...山口蓬春『現代名家写生集 第一輯 山口蓬春自選 植物篇』芸艸堂 昭和15年(1940)
一般 | 600円 | 高校生以下は無料 |
団体割引 | 100円割引 | 20名以上の団体で一週間前までに予約した場合 |
障がい者割引 | 100円割引 | 同伴者1名を含む |
連携館割引 | 100円割引 | 当日観覧券のみ ※連携館 葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ) 神奈川県立近代美術館 葉山(企画展の一般券・学生券のみ) |
年間入館券 | 1,800円 | ※当館展覧会を何度でもご覧いただけるお得な年間入館券1,800円 (発行月から翌年の同月末日まで有効)を発売中) |
内 容 展示の見どころを学芸員が解説します。
日 時 11月30日(土)、12月6日(金)・14日(土)・20日(金)、
1月4日(土)・10日(金)・18日(土)・24日(金) 13:30~(約30分)
定 員 先着10名
集 合 開始時間までに入館手続きをお済ませの上、受付付近にご集合ください。
内 容 蓬春が暮らした主屋や庭園、吉田五十八設計による画室などについて学芸員が詳しく解説しながらご案内します。
普段と一味違う体験をお楽しみください。
日 時 12月1日(日) ①11:00~12:00 ②13:30~14:30
参加費 無料(但し、当日の入館料は別途必要)
定 員 先着10名
申 込 開始10分前までに入館料をお支払いの上、正門前にご集合ください。
※雨天の場合は、集合場所が変更になる場合があるので受付にてご確認ください。
内 容 神奈川県立横須賀高校茶道部の生徒の皆様によるお点前を旧山口邸の佇まいとともにお楽しみください。(1席約20分)
日 時 12月14日(土)
第1席10:30~、第2席11:30~、第3席13:30~、第4席14:30~
場 所 山口蓬春記念館「桔梗の間」
費 用 1席600円(当日の入館券は別途必要)
定 員 1席8名
申 込 2日前までに電話で住所、氏名、電話番号、希望日、人数をご予約ください。
日 時 1月25日(土) 13:00 ~ 16:30
内 容 日本画で使用する岩絵具、膠を使って絵を描きます。
※高校生以上の方が対象
場 所 山口蓬春記念館 別館多目的室
参加費 500円
定 員 10名
締 切 1月10日(金)
申 込 インターネットからのお申込みとなります。詳しくはJR東海文化財団ホームページをご参考ください。
(募集開始日:12月1日)
「めぐってみよう!展覧会リレー 日本画ができるまで展 鏑木清方と山口蓬春」
内 容 日本画家同士、親交があった山口蓬春と鏑木清方。葉山と鎌倉にある記念美術館が企画を連携開催いたします。
鎌倉市鏑木清方記念美術館の「日本画ができるまで」展と、山口蓬春記念館の「蓬春絵画の道具立て」展をご観覧いただくと、すてきな2館オリジナルグッズ(先着順)がもらえます。
※詳しくはチラシをご覧ください。
※イベント等は中止になる場合があります。最新情報は当館ホームページ・SNSをご覧いただくか、
お電話にてお問合せください。