山口蓬春記念館 平成29年度 夏季収蔵品展
山口蓬春の日本画と写生
―花・その煌めきを描くこころ―
2017年6月10日(土)~9月24日(日)
この展覧会は終了しました。
山口蓬春(1893-1971)は、東京美術学校日本画科を卒業後、伝統的な技法を基盤とし自然風物、それも草花の華やかさは、身近な美の対象として生活のなかに彩りを添えるだけでなく、伝統絵画のなかにも描きとめられてきました。元来、中国よりもたらされた花鳥画は、やがて日本の四季折々の風土のなか、日本人の美に対する豊かな表現と共に発展をとげ、見る人々の心に愛しみ慕われてきたのです。日本画家・山口蓬春(1893‐1971)は、自身の絵のモティーフとするために、四季折々にあわせ多くの草花を庭園に育てていました。野鳥も訪れる旧山口邸の閑かな佇まいのなか、在りし日の蓬春は庭園で季節の風を感じながら草花を写生し、それら遺された作品群から蓬春の自然を愛でる気持ちを垣間見ることができます。
「花鳥畫の、作品の優劣は、その作家の自然への愛の深さと、觀察の力の如何とのみが決定すると謂っていい。」(山口蓬春「花鳥畫を描く心」『邦畫』4月号、昭和10年〔1935〕より)
本展では、蓬春が描いた草花の日本画や写生を中心に展示し、かれが愛でた四季の花々のその煌びやかな世界をご覧いただきます。
主な展示作品
山口蓬春 《夏の花》 昭和45年(1970) |
山口蓬春 《春野》 昭和6年(1931) [前期のみ] |
山口蓬春 《紅梅》 昭和12年(1937) [前期のみ] |
山口蓬春 《泰山木》 昭和14年(1939) [前期のみ] |
山口蓬春 《紫陽花》 昭和34年(1959) [前期のみ] |
山口蓬春 《静物(遼三彩鉢と果物)》 昭和31年(1956) [後期のみ] |
山口蓬春 《洋梨》写生 [後期のみ] |
山口蓬春 《浄雪》 大正15年(1926) [後期のみ] |
山口蓬春 《三宝柑》写生 昭和12年(1937) [後期のみ] |
※前期は春・夏を、後期は秋・冬を感じられる作品を展示いたします。
※出品作品は全て当館所蔵です。
展覧会のご利用案内
- 会期:
-
平成29年6月10日(土)~9月24日(日)
前期:6月10日(土)~7月23日(日)
後期:8月8日(火)~9月24日(日)
※会期中、一部展示替えを予定しております。
※展示作品は都合により一部変更することがあります。
- 開館時間:
- 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日:
- 毎週月曜日(7月17日、9月18日は除く)、7月18日(火)、7月24日(月)~8月7日(月)、9月19日(火)
一般 | 600円 | 高校生以下は無料 |
団体割引 | 100円割引 | 20名以上の団体で一週間前までに予約した場合 |
障がい者割引 | 100円割引 | 同伴者1名を含む |
連携館割引 | 100円割引 | 連携館 葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ) 神奈川県立近代美術館 葉山(企画展の一般券・学生券のみ) |
年間入館券 | 1,800円 | (発行月から翌年の同月末日まで有効) |
- 主催:
- 山口蓬春記念館・公益財団法人 JR東海生涯学習財団
- 後援:
- 神奈川県教育委員会、葉山町教育委員会
展覧会チラシ
関連イベントのご案内
第51回 葉山特別見学会
葉山町にある美術館・博物館を学芸員の解説付きで見学する。
日 時:平成29年7月6日(木) 9:30~14:30
場 所:葉山しおさい博物館・山口蓬春記念館・神奈川県立近代美術館 葉山
参加費:無料
定 員:30名(応募者多数の場合は抽選)
締 切:平成29年6月23日(金)
申 込:はがき又はFAXに住所、氏名(ふりがな)、性別、年代、イベント名を明記の上、お申込みください。
夏休み親子鑑賞期間
内 容 期間中、高校生以下のお子様連れのご家族は入館料を一般料金より100円割引いたします。
日 時 8月8日(火)~31日(木)
展示解説
内 容 展示の見どころを学芸員が解説します。
日 時 会期中の毎週日曜日 14:00~(約20分)
※都合により開催できない場合もありますのでご了承ください。
定 員 先着10名
集 合 開始時間までに受付をお済ませの上、受付前にご集合ください。