2009年10月アーカイブ

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秋季展
琳派に魅せられたモダニスト--山口蓬春コレクションを中心に--
開催期間:2009年8月13日〜10月4日 
この展覧会は終了しました。

江戸絵画の代表的な流れの一つである琳派芸術は、20世紀以降その美が再評価され、多くの近代美術家たちが関心を寄せました。山口蓬春(1893-1971)も戦前より俵屋宗達・尾形光琳らの芸術に憧れ、積極的に研究し、《扇面流し》(1930年)、《春汀》(1937年頃)など琳派的傾向を示す作品を制作しました。
戦後に入りモダンな新様式の確立を経て、蓬春は「新日本画」の世界を展開してゆきます。《白蓮木蓮》(1958年)や《花菖蒲》(1962年)などの作品にみられる洗練された構図や近代的な明るさは蓬春芸術の大きな魅力であり、またそこにはかれが戦前より研究を重ね体得した琳派芸術の真髄が窺われます。
本展では、蓬春コレクションによる宗達・光琳などの近世絵画と琳派に触発された近代の画家たちによる作品のほか、山口蓬春文庫より100冊にも上る琳派関連の書籍から稀覯本を展示し、モダニスト・山口蓬春が、やまと絵の伝統に新たな装飾美を見出した琳派の先達に私淑し、自らの芸術を展開してゆく過程を紹介いたします。


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