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初冬展
山口蓬春 東洋への旅
開催期間:2004年10月22日~ 12月23日
この展覧会は終了しました。

日本画家・山口蓬春は、昭和7(1932)年に初めての海外旅行で朝鮮の平壌などへ行き、その時の取材をもとに《市場》を描いています。それ以来、台湾、中国など東洋の各地へ出かけては多くの作品を残しています。昭和15(1940)年の紀元二千六百年奉祝美術展覧会に出品された《南嶋薄暮》は台湾南部で取材した作品であり、制作のために題材となった現地の先住民やコブのある珍しい牛などの多くの写真や素描が残されています。また、蓬春の作品には自らが収集した唐三彩をはじめとする陶器などを題材にしたものが多く、日本だけでなく東洋各地に蓬春の関心が向いていたことが窺い知れます。
今回の展示では、「旅」をテーマに蓬春が東洋へ旅し現地を取材して描いた作品や蓬春が収集した東洋にゆかりのある古美術品などに焦点をあてると同時に、戦時中の昭和20(1945)年に疎開した山形県東置賜郡赤湯町(現・南陽市)で写生した素描をも展示することといたします。