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秋季展
ー山口蓬春記念館新収蔵作品展ー
開催期間:2002年9月1日~10月27日
この展覧会は終了しました。

この度、山口蓬春記念館では「新収蔵作品展」を開催し、昨年度収蔵した作品7点(購入・寄贈)を展示いたします。購入したのは蓬春の作品6点で、いずれも蓬春芸術の展開を辿ることができる代表作といえましょう。
戦前の作品として、新興大和絵会時代の屏風《扇面流し》(昭和5年)、日本橋三越で開催した第二回個展のための《泰山木》(昭和14年)、紀元二千六百年奉祝美術展出品作の《南嶋薄暮》(昭和15年)、そして戦後蓬春が移り住んだ葉山では、実験的な画風展開により「蓬春モダニズム」の到来を告げる《都波喜》(昭和26年頃)や《佐与利》(昭和26年)、昭和30年代に入り静物画を通じて写実への傾倒を呈する《まり藻と花》(昭和30年)など、蓬春の辿った新日本画の軌跡を展観していただけます。
また当館では、現在芸術院会員・日展常務理事である佐藤圀夫氏より日春展出品作《朝霞》(平成12年)をご寄贈いただきました。氏は蓬春が記念館のある葉山・一色に居を構えた昭和23年に門下に入り、新日本画の精神を受け継いだ画家の一人でもあります。
蓬春がその生涯を終えるまでの23年間、自宅兼アトリエとして創作を続けたこの地で、蓬春芸術の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。